ティーボードとは、紅茶産地国における一大産業である紅茶に対する品質管理などを行う政府機関です。
インドのティーボード本部がコルカタにあるのは、コルカタ(旧カルカッタ)を州都とする西ベンガル州は早い時期からイギリスの支配下にあり、北部には世界的に有名な茶産地ダージリンも含む大きな州であり、また茶の国内生産量の半数を占めるアッサムにも近いからでしょうか。
インドのティーボードのロゴマークは一芯二葉の茶葉です。
そのロゴマークと共に、それぞれ国内の紅茶産地(例えばダージリン、ニルギリ、アッサム等)にもそれぞれのロゴマークがあり、紅茶局が100%と認めた製品にのみロゴマークをつけることが許されています。
インドの紅茶は、生産地が紅茶の名称になっており、ダージリン、アッサム、ニルギリなどが特に有名です。
国内消費量が多いので輸出量はスリランカやケニアには及びませんが、もちろん生産量は世界一、消費量も世界一、インドの茶産業は100万人を直接雇用する一大産業でそのうちの50%は女性です。
ティーボードでは世界で販売されているインドの紅茶のパッケージも展示されており、ほとんどの国際的な会社が販売しているお茶の原産国がインドであることがわかります。
会議室からおいとまする時、ふと振り返ると奥の壁にかかっていて不思議ではない方の肖像画がありました。インドといえば、やはりガンジーなのでした。
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