茶虎旋風、姜阿新@台三線お茶のある風景⑩

姜阿新(1901〜1982)
北埔姜家、金廣福墾の領導姜秀鑾の末裔として生まれる。台北国語学校(台北師範学校の前身)卒業、明治大学に留学。製茶工場を統括する竹東茶葉株式会社のCEOに就任、1946年に永光公司設立。

北埔製茶工場創成期
日治初期、北埔茶は茶農が製茶を兼ねる家庭式スタイル
1930年 荘朝宗が最初の茶廠を設立
1934年 姜瑞昌、姜阿新が相次いで茶廠設立
1935〜56年 3家が15に増えて、膨風茶、紅茶、包種茶を国内外に販売

インド、スリランカの茶園が荒廃して、復活するには長い時間がかかりました。茶葉の需要供給関係が崩れて、欧米の切迫したニーズが台湾の茶業に反映されます。1946年から3〜4年は良し悪しに関わらず茶葉ならばなんでも売れた金茶時代です。
終戦2年目からの4年間(1946〜49)、台湾茶業に姜阿新旋風が吹きました。
永光公司のトラックが紙幣が詰まった袋を満載して竹東を通ると、人々が爆竹を鳴らして賞賛したという逸話が残っています。茶業界は姜阿新を茶虎と呼んで讃えました。

『茶金歳月 北埔姜阿新洋楼的故事』
テレビドラマ『茶金』原作本。
作者 廖運潘
1928年生まれ。桃園県観音郷客家人。
国立台湾大学法学院経済学部卒。
1953年に勤めていた銀行を辞めて義父姜阿新の事業のサポートに入る。
1996年より茶業界時代の見聞録を書き始め、2017年に『想到麽就寫什麽』(全9冊、約130万字)を脱稿。『茶金歳月』は縮小版。

~2024年6月2日facebook記事より

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