明治在来おしんの茶畑を復活し繋ぐ

川根茶の歴史は遡ること室町時代、文献から江戸時代には年貢を茶で納めていたことがわかります。その名声は、豪商紀伊國屋文左衛門が木材とともに持ち帰った川根茶がお江戸で評判を呼んだというエピソードがあるほど。明治時代1893年、コロンブスによる新大陸発見400周年を記念してアメリカシカゴで開催された万国博覧会において出品された川根茶は受賞し、日本茶輸出にはずみをつける役割の一端を担いました。
そして、川根は、明治・大正・昭和と激動の時代をたくましく生きた女性の一代記、国内のみならずアジア中近東諸国まで大ブームとなったNHK連続テレビ小説『おしん』のモデルとなった人物の故郷でもあります。『おしん』は丸山静江という名の女性が自分の生い立ちを橋田寿賀子さんに書き送ったのがキッカケだったとか。その丸山さんは、晩年娘さんのところへ身を寄せる時にも茶の苗を持って行くほど故郷の茶を愛飲していたそうです。明治時代、おしんが愛し、万博で称賛を浴びた川根茶。明治時代の農家が夢を持って育てていた茶のDNAを持つ茶樹を育てておしんの茶畑を復活させようと尽くしている益井園園主益井さんにお話をうかがいました。現代の紅茶作りの名人が復活させる明治に愛された川根茶の味を、早ければ来年知ることができるかもしれません^^

2022年10月19日facebook記事より

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