春告げるイランの元日

ペルシア料理の先生のキッチンスタジオにて、ペルシア料理と音楽でお正月(ノルーズ=新しい日)を祝う会に参加しました。
日本時間3月20日午後6時37分26秒からペルシア暦1400年が始まりました。ゆうに3000年以上の歴史を有するペルシアがなぜ1400かというと、622年にムハンマドがメッカで迫害されてメディナに拠点を移したヒジュラ(聖遷)をイスラム暦(ヒジュラ暦)で紀元元年としたからです。
ペルシア暦は春分を新年とする太陽暦。アラブ諸国は月の運行をもとにした太陰太陽暦なので毎年10日間ずれます。だからラマダンが冬になったり夏になったり動き、同じヒジュラ(聖遷)元年にしても、イランは1400年でもアラブ諸国は1442年です。
伝統的イランのお正月のテーブル飾り(ハフトシィン)は、ペルシアの宗教だったゾロアスター教伝統儀式を継承したもの。ハフトとは7、シンはS、ペルシャ語のSで始まる7つのものをテーブルに飾ります。一番大切なSabziは芽をだす緑植物のこと、生命を象徴するものです。Serke(酢)は忍耐を、Sib(リンゴ)は美を、Sumac(香辛料スマック)は日の出の色、Sir(ニンニク)は薬、Sekke(貨幣)は富、Sombol(ヒヤシンス)は春、イニシャルSの木の実は子孫繁栄を表しています。また7つのS以外に欠かせない飾り卵の歴史はイースターよりも古いもの。子供はお正月にこの卵とお年玉をもらいます。コーランや詩集、光を象徴するロウソク、そして自分を見つめる鏡などをテーブルに並べるのです。
13日後、ピクニックに出かけて飾りを水に流して、お正月を終わらせます。
お正月料理は米と魚。ハーブをたっぷりつかったご飯、お焦げ(タフ・ディーグ、tahdig、「鍋の底」の意)は、おもてなしご飯です。魚はカスピ海の白身魚、鮭、虹鱒等々。
スプーンを持つ手は右手、フォークは左手、スプーンですくった料理をフォークでおさえて食べます。ナイフは使いません。
食後ティータイムのお菓子は、ココナッツのお菓子、クルミクッキー、煉ゴマ入りデーツ、ハルヴァ、バラジャム。
お茶は、祝い事で飲むバジルシードティー、ザクロティー、紅茶。

~2021年3月21日facebook記事より

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