2019年富山ばたばた茶作り

昨年のお茶刈りは8月3日の一回のみ、お茶刈りのタイミングも難しい。若い葉は柔らかいので菌の大好物。発酵させすぎると、菌が葉脈だけ残して粉々にしてしまうことも。こちらの菌たちは顕微鏡でみると雪の結晶❄️のように可愛いのに、本性は元気で暴れん坊、時々かまってあげなければなりません。温度があがり過ぎないよう時々叱ってあげないと、ぐれて暴れだす、そうなると切り返しをかけてあげないと手がつけられなくなり発酵しすぎてしまいます。朝晩赤ちゃんが泣いてないか皆であやしてあげるような日々。室内で何度か切返しを行い、温度調節を重ねること1ヶ月。
そして、天日干しのタイミングに合わせて60℃まで菌に頑張ってもらい、ついに9月5日の8時から天日干し作業が始まりました。日差しが強いと一日で作業は終わりますが、不十分ならば二日がかりです。8時に干し始めた茶葉、一時間半ほど干したら、塊をほぐしてあげます。3時に天気が悪くなる予報があるらしく今日の作業はそこまで。
昨年に比べ3週間ほど長く育った葉なので、昨年の出来上がり量190kgに比べ、今年の出来上がり量は220〜230kgとなったそうです。
茶筅、三年物の竹にこだわって手間をかけて作る人がおらなくなったらしく、残り100本がなくなってしまったら、プラスチックになってしまうのかなぁと、寂しいお話を聞きました。いつまで続けられるのか時間の問題になってきているようです。

全体工程
1 茶葉を刈り取る
2 茶葉・枝を選別
3 茶葉を蒸す
4 蒸した茶葉を揉む
5 茶葉を室に入れる
6 室に入れた茶葉を切り返す
茶葉の温度が60〜65℃になると切り返し(攪拌)を行い、積みかえて発酵を繰り返す。この作業は2〜3日に一度の割合で25〜30日間。
7 茶葉を自然乾燥

(Facebook記事2019年9月5日より)

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