10月末から2月までが旬な済州島産の柑橘類は、朝鮮半島にはない貴重な果物でした。済州島では新羅の時代から宮中に柑橘類を献上した歴史があります。
朝鮮王朝時代には、毎年11月、12月に宮中に届くと、柑製、黄柑製という試験で、太学(成均館)や四学(中学、東学、南学、西学)の学生たちを競わせて、柑橘類を褒美としていました。
現在でも済州島の果物は贈答用として人気があります。
ピビンパッは祖先の祭祀の後、参加した一族みなが本家で食べるものとして始まりました。
現在、いろんな食材を入れ混ぜるピビンパッは、大晦日に作る料理の定番です。台所に残っているものを全部使います。
また、白餅のすまし汁は、大晦日の夜に家族そろって食べることがあります。このような習慣から、「餅汁を何杯食べたか」という質問は、年齢をたずねているのです。
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