江戸時代、美作地域は沼田藩の飛地領でした。茶を産しない主領と異なり家々で茶が作られていた美作に製茶技術を導入して茶を貿易品として藩の財政を潤そうと、小林源三郎らが宇治や長崎に赴きました。彼らは地元の茶の価値が高まるよう製茶改良組合を組織して茶業振興に尽力しました。
時代の趨勢で地方に根ざした番茶は消えつつあります。名のある番茶もその茶を作る生産者が数軒のみという現在、小林源三郎を初代とする小林芳香園では伝統製法の美作番茶を今なお主力に生産しています。
2023年7月27日Facebook記事より