山で焼畑をした後、必ず野生のお茶の木が生えて来たという話は四国や九州の山里でよく聞いた話です。山仕事ではご飯を食べるためにわざわざ帰宅するのはメンドウなので、その場で火を焚いてお湯を沸かし、そこら辺に生えている山茶の枝を折って軽く炙り、そのままお湯の中に入れて飲んだとか。生命力あふれる山茶で作ったお茶は香り高く鮮やかだったとか。
そんな山茶は実が落ちた場所に深く深く根を伸ばしながら自生しているので、自生している山茶でお茶を作ろうと思ったらそこまで行って摘むしかありません。
土佐弁でりぐるとは、こだわるとか工夫するという意味があります。
國友農園のりぐり山茶はその名前の通り自生した茶樹の摘み取りから釜炒りまで、ほとんどを人の手でこだわって丁寧に作ったお茶なのです。
(2016-2-19)
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