碾茶炉を通って乾燥させた茶葉は、葉の部分の乾燥度と茎の部分の乾燥度が違うので、金網で砕いて風選して乾燥したもの(葉の部分)と乾燥不十分なもの(茎の部分)に分けるつる切りを行います。葉の部分と茎の部分を水分が4~5%になるまで別々に乾燥させるのです。出来上がった碾茶荒茶は加工室へ送られます。
荒茶は石臼で挽いて作るものと、ボールミル機で作るものと分けられます。ボールミル機は石臼にかわる新しい粉砕加工機械で、碾茶とセラミックボールを一緒に回転させることで碾茶を粉状にするものです。
加工室に貼ってあったある日の加工明細を見ると、1022㎏の生葉は176㎏の碾茶と28㎏の茎になっています。100gの抹茶を作りたければ、その5倍お茶の葉を摘まなければならないということですね。お茶にはとても手間がかかっていることがわかりました。
(2016-9-23)
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