抹茶のための茶園

茶摘み

上林記念館・葦簀に藁を広げる絵

覆い下茶園

上林記念館・茶摘み絵

抹茶の原料になる茶葉は、覆い下茶園で育った茶樹から摘まれた葉です。
4月中旬、新芽が伸びる頃、葦簀(よしず/日ざしをさえぎるために葦の茎を編んで作った簾)でその茶園は覆われます。
約10日前後、その上にさらに藁(わら)をかぶせて徐々に日の光がさえぎられます。藁の厚みのその年の天候で調節されます。太陽があまり射さない場所で、新芽は光を求めて薄く広がり葉緑素が濃い色になります。つまり、柔らかく濃い緑色の、抹茶にするのに適した葉ができるのです。
このようなお茶の栽培方法は古くから行われ、宇治の上林記念館に展示された絵巻にも見られます。
(2017-6-7)

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